クレオパトラの鼻が…的なお話

クレオパトラとコック帽

こんばんは、増田です。

今月の料理教室のメニューは、ナポリタンです。とてもシンプルなメニューの時は、僕の強烈な裏メッセージが隠れています。

【○○て重ねる】

物凄く料理のクオリティーが上がるコツなので、もうご参加された方は一生忘れないでください!これからご参加される方は楽しみにしていてください。おそらく、6年間の料理教室で1番強烈なコツです。フランス料理の歴史が詰まったコツです。長い歴史の中で、料理人たちが命をかけて積み重ねてきたものです。昔の料理人は、王様に本当に命をかけて料理を出していたのです。だから、王朝制度のあった国は、料理が発展したのです。世界三大料理も、その理由で発展したのです。命をかけて王様に献上したからこそ、世界三大料理と言われるまでになったのです。料理教室の中でも、“フランス料理の歴史”をしばしば説明しています。今日は、そんなフランス料理の「なぜ?」に迫ります。

僕のユニークな似顔絵は、「コック帽」をかぶっています。そもそも、コックさんの帽子は、どうしてあんなに高いのでしょうか?無駄に高い帽子には、ある人物が深く関わっています。


時は、19世紀のパリ。偉大なるシェフが活躍していました。その名は「エスコフィエ」。フランス料理を集大成し、後のフランス料理の発展に大きく貢献したシェフです当時のドイツの皇帝に「私は一国の皇帝であるが、君は料理の皇帝だ」と賛辞を送られた程です。フランスでは、エスコフィエの功績は、いくら評価しても評価しきれないと言われています。

そんな、皇帝シェフでしたが、一つだけ欠点がありました。「背が低かった」のです。彼は、非常に強いコンプレックスを抱いて、背を低く見せないために【高い帽子を被った】のです。現代では、その現場で1番偉い料理長が、1番高いコック帽を被る習慣として残っています。コックさんの高い帽子には、そんな歴史があるんです。身長185センチの僕には、分からない悩みですが。。。

クレオパトラの鼻が低かったら。。。。の話に似ています。僕ら現代の料理人も長い歴史があってこその存在なんです。


来月の料理教室も、歴史の詰まったメニューを予定しています。たくさんのご参加をお待ちしております。