種を蒔く

手の上に乗ったひまわりの種

こんにちは、増田です。

先日の、子ども食堂番外編のご報告です。【子ども食堂×シルバー食堂】──焼津の『日本料理 中重』さんが、一人暮らしの高齢者の方へ会席料理を無料で提供する「シルバー食堂」と、BonMasudaの「子ども食堂」で、子どもの日のコラボイベントを開催いたしました。なぜ、このような開催に至ったかというと。。。僕の親友である中重さんのオーナーから、「シルバー食堂に来ている方々の中に、最近伴侶を亡くされて、落ち込んでいる方がいてね。。。」──というお話を聞きました。僕はすぐに閃きました!「ボンマスダの子どもたちを連れてっていい?彼らの元気を分けてあげたらいいよ!」「しんちゃん、それ最高!」(彼は僕のことを「しんちゃん」と呼びます)──お一人で暮らしているお年寄りに、子どもたちが会いに行く──僕は、子どもたちにとっても素晴らしい経験になると確信して、計画を練っていきました。

当日、清水から子どもたち8名を連れて焼津へ。焼津駅からは送迎バスで、プチ旅行気分の子どもたち。純日本家屋の店構えに、子どもたちは当初緊張していましたが、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に“鯉のぼりちらし寿司”を作り始めると、笑顔が溢れ出しました。最近伴侶を亡くされたという方も、終始ニコニコと子どもたちに話しかけてくださり、帰る際は見えなくなるまで手を振って、お見送りをしてくださいました。おそらくですが、この機会がなければ出会わなかったお年寄りと子どもたちが、実際に会い、触れ合い、共に食事をして、共に笑い合った──その共有した時間こそが、人生の宝物になるんだと思います。社会的な背景からも、双方が触れ合う機会が減っている現状を考えると、尚更のことです。「困った人がいたら助けなさい」「弱い立場の人たちには手を差し伸べなさい」──『昭和』では、当たり前のことでした。『令和』という新しい時代に生きる彼らにも、昭和魂を注入していきます^_^

帰りの電車で子どもたちから、思いがけない言葉が出ました。「またおじいちゃん・おばあちゃんに会いたい!」「今日のお礼にまた会いに行きたい!」──子どもたちがそれぞれに、何かを感じ、考えたのだと思います。色々な感じ方や考え方があって、いいと思います。「自分の存在が誰かの役に立っている」という実感を持ってくれたら、嬉しいなぁって思っています。取材にきていた新聞記者さんに、「個人的に聞きたいのですが。。。増田さんはどうしてここまでするんですか?」と質問されました。


20年後、30年後、この子どもたちが静岡で躍動します、その時に、この日の経験が、よりよい方向にいくきっかけになってくれたら。。。そんな想いで、毎回子ども食堂を開催しています。この子たちが躍動する未来を想像すると、ワクワクするんです。そのために、今、種まきをしています。この子たちは、静岡に綺麗な花を咲かせます。20年後、もう一度、僕を取材しに来て下さい。「ほら言ったでしょー」ってなりますから^_^


その新聞記者さんは笑って、「必ず取材にきます!」とおっしゃっていました。子どもたちの明るい未来が、楽しみでなりません。

〜ボンマスダメール会員様へ〜

ボンマスダの子ども食堂を、温かい目で見守っていただけたら、温かい気持ちでご理解いただけたら幸いです。全員本当にかわいい、いい子たちです。その子どもたちが進む未来を、僕たち大人が、明るく照らしてあげるべきだと思っています。いつも子ども食堂のために、寄付や差し入れをいただいております。深く深く感謝申し上げます。たくさんの方々のお陰様で、幸せの輪は確実に広がっています。皆様の温かいお気持ち、責任を持って伝えさせていただきます。また、たくさんのメディアに取り上げていただくことで、子ども食堂やシルバー食堂の輪が、広がっていくことを願います。