侍の気持ちに応える

牡蠣の炭火焼

こんにちは、増田です。

1月5日から【牡蠣小屋】を始めます。場所は、マリンパークさんをお借りします(ドリプラすぐ横)。期間は、2月19日まで毎日開催致します。

「なんで、増田さんが牡蠣小屋をやるんですか?」というご質問を頂きましたので、ご説明させていただきます。

去年9月に、東北の牡蠣漁師さんからご連絡を受けました。震災で僕らの漁場は、壊滅的な被害を受けました。家族や仲間も犠牲になりました。もう全てを諦めてしまいそうになりましたが、多くの方々の支えで、続けることが出来ました。

出来たのですが。。。「今だに風評被害で売れないのです」…一度、流通が壊れてしまうと、なかなか元には戻りません。素晴らしい牡蠣が出来ても、売れなくては意味がないんです。

“増田さん、僕らは作ることは出来ても売ることは出来ないです。だから、増田さんみたいな料理人に協力してもらい、流通を復活させたいのです”
“そういうことでしたら、微力ですがご協力させていただきます”

全国にいる食に携わる人間たちが、この想いに立ち上がり、牡蠣小屋がスタートすることになりました(全国14会場で開催されます)。僕は常々、「社会貢献」することは、自分の使命だと思っています。今回も、東北のため、全力でお手伝いさせていただきます。視察の中で、「大川小学校」を訪れました。
※問題を議論するつもりはありません。

慰霊碑に、亡くなられた方々のお名前と年齢が刻んでありました。うちの娘と同い年だ。。。お線香をあげながら、込み上げてくるものを我慢することが出来ませんでした。生まれて初めて『言葉を失いました』。風評被害に苦しむ生産者達、街中に並ぶ仮設住宅。。。現地を視察させていただき、まだまだ復興はしていない。これが僕の感想です。そして、

“俺たちはさ、募金が欲しいんじゃない、元の生活が欲しいんだよ、仕事が欲しいんだ”

最後、漁師さんから言われた言葉です。清水も同じ港町、「対岸の火事」ではないと思うんです。いつ自分達の身に起きてもおかしくない。だからこそ、清水で牡蠣小屋を開催する意義がある、と思ったのです。

この記事を読んでいるボンマスダのお客様、【力を貸してください】。僕一人では本当に小さな力ですが、皆さんの力をあわせれば、とっても大きな力になります。ご理解とお力添えをお願い致します。牡蠣の安心安全をアピールするイベントなので、採算度外視で、メッチャウマイ牡蠣が、メッチャ安く食べれます。この時期の、『プリップリ』の牡蠣を食べちゃうと、もう他の牡蠣は食べられなくなります。口の中に広がるあのミネラル感…食べた者にしか分からない感覚です。まさに、食材として1級品です。期間も限られているので、お早めにお越しください。

〜もう1つお知らせです〜

1月4日に、プレオープンのイベントを開催致します。「子ども食堂」と「牡蠣小屋」を合わせたイベントです。その漁師さんが実際に清水まで来てくれます。僕の子ども食堂に対する想いも説明しました。二つ返事で快諾してくれました。東北の漁師さんは侍です。東日本大震災で大打撃を受けながら、牡蠣を復活させた漁師さんとご家族をお招きし、牡蠣を再び育て上げるまでのエピソードや、万が一震災に遭った際の注意点など、リアルな声を小学生と保護者の方へお話ししていただきます。その後、実際に牡蠣を自分たちで焼いて食べます。こんな機会はなかなかありません。本当に貴重な体験になり、清水の子どもたちの未来に繋がることだと思います。僕も娘を参加させます。

  • 日時:1月4日(水)11時から13時
  • 場所:マリンパーク牡蠣小屋
  • 対象:静岡市内の小学生(年長さんも可)12名限定(先着予約)※保護者同伴可
  • 参加費:お子さんのみ無料(要予約)※保護者2000円
  • お問合せ&予約:054-395-9655(BonMasuda)

分からないことがあればご連絡ください。よろしくお願い致します。