一通の手紙

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こんばんは、増田です。

もう何年も前の出来事なんですが。。。僕が静岡に来て間もない頃、自宅の近くのコンビニで、1冊の本が目に留まりました。『ふじのくにの仕事人』と表紙に書かれていた本で、静岡県を代表する料理人を紹介する内容でした。静岡県産の食材を使い、オリジナルティ溢れるメニューを考案し、静岡は食の都であることをアピール出来る料理人の方々が載っていました。縁もゆかりもない土地に来た僕は、その本を参考に、食べ歩きをしていました。もちろんですが、その本に出ていたお店はどこも美味しく、素晴らしいお料理の数々でした。「よし、オレもいつかはこの本に出るような料理人になるぞ!」なんて思いもしませんでした。なぜなら、当時の僕にとっては、その中に出ていた料理人の方々が《雲の上の存在》に思えたからです。まるで、少年野球の子供がプロ野球選手に憧れるような感じでした。

唯一僕に出来たことは、《雲の上のお料理を食べ歩くこと》でした。今でもその食べ歩きの経験は、僕の大切な財産です。先日、一通の封書が届きました。中を開けて見ると、川勝知事のお名前が目に飛び込んできました。そして。。。。僕を「ふじのくにの仕事人に認定します」という内容が、書かれていました──え?まじで?──何かの間違いではないかと思い、10回くらい読み返しました。。。何回読んでも僕が認定される内容でした!自分がこの賞を頂けるなんて、夢にも思っていなかったので、なんだか込み上げてくるものがありました。

静岡出身でない僕ですが、少しだけこの土地の方々に認めていただき、雲上の諸先輩方に爪先だけ仲間に入れていただいた──そんな気がしました。コツコツと積み重ねていくことが、とんでもないところにいく唯一の方法…大好きなイチロー選手の言葉が蘇ります。この賞を頂けるにあたり、僕は想うことがあります。僕以外の方々は、個人での受賞だと思います。本当に素晴らしい料理人の方ばかりです。しかし、僕に関しては、【チーム】での受賞だと思うのです。チーム増田での受賞です。チーム増田のメンバーは。。。現スタッフ、礎となってくれた元スタッフ、そして、メール会員様です。毎日のように言われるのですが、「このお店はいいお客さん多いね!」──僕はニコニコしながら、「はいっ!」と答えます。お客様にお客様を褒められるんです。本当に嬉しい瞬間です。これは、僕が誇れる真の自慢です。

そこで僕から一つ、お願いがあります。今回の受賞が出来たのは、「わたしのおかげ」と思って下さい。このメールをいつも読んで下さっているメール会員様がいてくれるからこそ、受賞出来たのです。ちょっと嫌かもしれませんが。。。チーム増田の一員だと自覚してください(^^)「増田さんが受賞出来たのは、わたしのおかげよ!」と、思っていただきたいのです。それが僕からのお願いです。11月20日、授賞式が行われます。午前中に料理教室を終え、その足で会場に向かいます。チーム増田を代表して、行ってきます。チーム一丸となった結果の受賞、こんな気分のいいものはありません。これからも、その栄誉に恥じぬよう、コツコツと積み重ねていきます。変わらぬご指導ご鞭撻を、よろしくお願い致します。スキがあったら、川勝知事に一発ギャグをかましてきます。。。