偉大なる先輩との対話

布の上のマッシュルーム

こんにちは、増田です。
これは、ある女性のお客様のお話です。

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私はずっとヨーロッパで暮らしていました。そこで出会った忘れることの出来ない料理があるんです。
それは、イギリスの三ツ星レストランで食べたポタージュです。

【マッシュルームとゴルゴンゾーラのポタージュ】

今までの人生で最高の料理でした。あのポタージュは本当に衝撃的でした。

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その女性は、今は東京に住んでいて、たまたま当店の前を通り、ご来店下さいました。

このポタージュのお話は、僕にたくさんの刺激をくれました。ポタージュを作ったシェフのこの料理に対するイメージはどんなイメージなんだろうか…マッシュルームのポタージュは、僕も作る、そこにゴルゴンゾーラとは発想すらなかった…ゴルゴンゾーラをどこまで主張させるのか…

そのレストランがイギリスにあること、レストランの名前も分からないこと、もちろんシェフのお名前も分からない。そんな理由から、このポタージュを僕自身が食べることはほぼ不可能です。こういう場合、たくさん想像します。経験、知識を総動員します。そして、何度も試作を繰り返し、やっと僕なりのイメージで完成しました。

〝牛乳の泡〟

と一緒にお楽しみください。もし可能ならば、そのシェフにも食べてもらいたいです。

料理って、こういう繋がりが素敵というか、魅力だと思います。僕は、会ったことのない、会うことのないシェフと、一つの料理を通じ会話をした感じです。きっと優しく、あったかい料理人なんだろうな、と想いを馳せます。国籍や時代も関係なく、料理を通じて分かり合える、そんな料理人を目指したいです。

このポタージュは、ランチ、ディナーともにお出ししています。2月のディナーは、週末が埋まりつつあります。『フォアグラ無料券』をお持ちの方、お急ぎください。